人生について真面目に考えてみる

キャリアや人生について考えてみるための、個人的なブログ

父の人生は子供にとっては大きな道しるべである件

本田直行のLESS IS MOREを読んだ。一つの会社で、家を買って定住して、定年まで働いたら引退して、という考え方以外にも、選択肢を探したほうがいいのかもしれないということが書いてあった。会社で出世して、給料が上がっていくことを楽しみに生きていく方法では幸せになれないのかもしれない、ということなんだとか。

 

そこについてはまさに僕が昔から感じていたことのように思う。父は毎日遅くまで働いて、給料は確かに十分もらってはいるものの、常に不機嫌そうで、母や姉や、正直自分も、あまり好きではなかった。家にいると厄介だとすら思った。

 

そんな生き方は絶対に嫌だと、昔から思っていたが、実際今僕がたどっているのは父のモデルの「劣化版」だ。父よりも小さい会社で、給料も確実に低い会社のサラリーマン。人と比べても意味がないとは言うものの、比較というよりは、この道の先にゴールが見えないのが問題だ。

 

僕はきっと今の会社でももう少し頑張ればそれなりに実績を出して出世できる気がする。だけど、実績を出すことは少し興味があるけれど、出世をすることには、自分でも驚くくらい興味がない。むしろ出世したくないとすら思っているようだ。新しい取引を作るのは面白い。けど、会社でポジションを上げることには苦痛が増えるだけではないかという気持ちがあるのだ。

 

父は仕事が何だかんだ楽しい様だから、そういう意味では幸せだったのかもしれない。60を過ぎても関連会社でまだ働いているし、あと少しで完全に定年になるけれど、寂しいそうな様子を見せている。口を開けば仕事関連の話だし、あらゆる話を最終的に自分の会社につなげてくる。人生=会社なのだ。

 

でも、僕は明らかに違う道を行ってみたいと思っている。今のところ人生=会社な道を来てしまっているけれど、人生=自分にしたいのだ。なぜって、父はもっと家でも楽しく過ごせたはずだと思うからなんだろうなぁ。