人生について真面目に考えてみる

キャリアや人生について考えてみるための、個人的なブログ

今までの半生を振り返る。③

いよいよ社会人生活を振り返っていく。一般的にキャリアを考えるときには仕事のスキルや経験を棚卸することが多いから、社会人になってからのことに注目することが多い。僕としては本来の価値観を思い出していく作業が必要と思って、あえて子供時代から振り返ってきた。

 

総括すると、小数でもいいから人と深く関わっていきたい、何かを伝えたり教えたりして、その人の人生を幸せにする役に立ちたい、と感じてきたことが大学生までの経験からわかった。それを踏まえたうえで社会人ライフを再度見つめなおしてみたい。

 

N社時代

 

良くも悪くも一生忘れることがないであろう、ワンマンの会社だ。新卒で入って、入社式の日に首になった人もいたらしい。プッツンな社長と、それに振り回される優秀な社員たち。僕にとってのすべらない話である。

 

当時は僕は営業を志望した。コミュニケーションを取ることを仕事にしたいと思ったのだ。その上、どうせやるなら最前線でやりたい、社会人としてのマナーやらビジネスの一般常識を身に着けたい、ならば営業がベストだろうと考えたのだ。

 

そうして一般常識とはかけ離れた会社に入社した。

 

工場で2週間ほど泊まり込みで研修をした。大卒以上の同期は12,3人いたので合宿みたいで非常に楽しかった、みんなで頑張っていこうと思ったのをよく覚えている。全員ホテルで泊まり、商品の製造工程を見て回ったり、実際にテーブル上で製造してみたり、マナー研修を受けたりした。終わった後は近くのラウンドワンに遊びに行ったりした。

 

その途中で2つの営業部の部長、2つの営業所長が懲戒解雇になった。

 

よく考えてみれば、面接のときに異常な怒鳴り声が聞こえてきたり、君を取れなかったら横の人事の彼が首になるからね、あはは、など、兆候は色んな所に出ていた。ただ、学生から社会人になったばかりの僕はそれが普通なんだと思っていた。

 

研修が終わった後も、工場の現場に勉強のために配属され、2か月間3交代でラインに入った。結構決まったルーチン作業を黙々とこなしていくのは得意だった。

 

その後営業に配属された。すぐに担当を持たされ、お客さん回りをした。どうしていいかわからなくて、とにかくアポを取って、何にも話すネタがないまま駆け回った。そういう度胸は結構あったみたい。自分のせいではなく、会社が悪いんだから勘弁しといて、という気持ちがあったのは否めないが。

 

ただ、担当を持った上に教えてくれる人がいなかったため、はっきり言って大変だった。同時に簿記の勉強もするように言われていたが、そっちには全然手が回らなかった。1点集中しかできず平行作業は苦手だったのだ。

 

そのせいで簿記に落ちて、会社を首になってしまうことになる。

 

実際は、毎週のノルマが異常にプレッシャーになっていたため、もう二度と戻りたくないとは思うが、対社長戦線のおかげか、みんな仲が良かったのはすごく楽しかった。関係もフラットだったし気を使わなかった。そういう意味ではもし首になっていなかったら続けていたかもしれない。結構人間関係には気を使ってしまうほうなのだ。